エンバーリット、ファイヤーアント2

だ~まち

2016年05月06日 22:56

今まで持っていたネイチャーストーブは、笑’sさんのB6君(ステン)とユニフレームのネイチャーストーブL(ステン)とバーゴのヘキサゴン(チタン)。

B6君(ステン)は火付きは悪くないですし、炭を入れてしまえば焼き台になりますが、焚き火というよりも炭専用焼き台というのがイメージで強すぎるのと、コンパクトすぎる割に重くそれ故使い勝手がいまいちに感じられていて出動回数は伸びませんでした。
先月にチタンのB6君も買いましたが、仕上がりの美しさに使用するのがもったいなく感じて未だ火入れをしていません。

ユニフレのは火付きはすごくよく、サイズも丁度良く調理にも便利で超お気に入りで2年くらい愛用していましたが、最近はバイクキャンプには重いと感じていました。

バーゴは、火付きや火力に難があり燃え残りも多く、焚き火台としてはほとんど機能しないためにアルコールストーブの五徳兼風防という割り切った扱いでした。キャンプには軽いので毎回持って行きましたが焚き火調理とガスストーブがメインだったのでほぼ出番はありませんでした。


ユニフレームぐらい使い勝手が良くてよく燃えて、チタンで軽くて、アルコールも積極的に使う気になれるものが無いかなあと考えていたところ、今回買った「ファイヤーアント2」にたどり着きました。
チタン製で小型のネイチャーストーブで、アルコールストーブも最適な高さで使用ができるということだったのでいいところが詰まっているように感じていました。


GWのキャンプには軽い装備で行きたかったので、ものは試しに買ってみました。


値段は約13,000円でした。モノは試しという次元の金額では無い気がします。
チタンなので凄い軽量ですが、板7枚でこの値段?メイドインUSAとあるがそんなに主張するところ?ギミック的にはバーゴの方が折りたたみというギミックがあるのに、ファイヤーアントは板に切れ込みがあるだけですごく割高に感じました。

新品状態はこんな感じ。梱包は割と豪華な感じです。

中身は本当にペラペラの板が入っているだけ。でも、あえて折りたたみなどというギミックも無いために単純な作りなので仕舞寸法は本当に小さいです。


早速組み立てて使ってみました。



まずはアルコールストーブを入れてみましたが、、、ダメだこりゃ、トランギアのアルコールストーブを入れてみましたが、火力調整は全くできません。

さらに、ストーブを4枚の側板で囲んではめ込みのですがかなりタイトで入れにくいし解体しにくい。炎もクッカーの周りに行くことになるので風が少しでもあると炎がクッカーに当たらないです。
アルコールストーブでの使用はさっさとあきらめて焚き火をしてみることにしました。



すると、、、


新聞紙を軽く丸めて突っ込んで小枝を適当に差し込んで新聞紙に火を付けると、驚くべき早さで燃焼が始まり、団扇でであおがなくてもみるみる煙がたち、小枝も燃え始めました。団扇であおいでみると30秒であっという間に燃え始めました。なんという早さ!!ユニフレームと同じくらい。ユニフレは底面がメッシュ網ですが、ファイヤーアント2は底面は板で側板に穴があいているという構造ですが、側板の穴が凄く効いているようです。簡単に本燃焼まで燃え広がります。

そして、燃焼自体も早く、小枝はあっという間に真っ白くなっていきました。
しかし、燃え残りも無く、真っ白くなっていても団扇であおげばすぐにまた炎をあげています。熾き火状態が長く続いています。

試しにクッカーを上に置いてみても精度が良い加工なのでぐらつくことも無く安定していて、小さなクッカーも載せやすいです。バーナーパッドが無くてもよっぽど小さなものでもなければ安定しておくことができます。

焚き火終了後は色と反りの観察をしましたが色はご覧のとおりでした。反りはほとんどありませんでした。



この実験でかなり使えることが判明したので、GWの2泊3日キャンプツーリングでガンガン使ったところ、やはり反りは無く、メスティンで炊飯、パスタ調理、ラーメンなどを難なくこなし、アルコールストーブの出番なく全ての調理をこのファイヤーアントイ2だけで行うことができました。
少し小さいのが難点といえば難点ですが使い勝手は焚き火と焚き火を利用した調理では抜群に良い性能だと思いました。

これはアルコールストーブの使用は最初からおまけ程度にあきらめて、ユニフレのように焚き火台兼調理に使える軽くて便利なものだと思いました。

初めての焚き火台としても簡単に使えるのですごくお勧めです。チタンの板7枚に13,000円出す価値はありました。


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